小説1-V
第八節
翌日――
若者達が捕らえられていた牢屋にあったベッドで横になる一行は、真っ暗な部屋の中で目が覚める。
「まさか牢屋の中で一晩過ごすことになるとはね…」
「ていうか風呂に入ってないから気持ち悪いんだけど。」
「まぁでもそれは諦めるしか…」
「…そうだ、ラルス!! 水出して!!」
ラルスがキョトンとしながら言う。
「え? どうするの?」
「あたしが炎であっためてそれをお湯にして…」
「…あ、シャワーを作る!!」
「正解!!」
それを聞いて男達は外に出る。
「じゃあ僕達外で待ってますから。」
約一時間後――
「お待たせー!! さっぱりした!!」
「じゃあ行くか。」
「どこに?」
「とりあえずロル城が見える北に行こう。」
レイ達は北に歩き出した。
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