小説1-V
第十節
一行は繁華街に到着した。
「…で、どう探すんだ?」
「特徴は白い髪にメガネ、灰色のスーツと言っていたが…」
「見つかるのか?」
「…」
少し沈黙が続くが、それをかき消す叫び声が響いた。
「た、助けてくれー!!」
「!?」
男の叫び声は繁華街のとあるレストランの前から聞こえた。
「あそこだ!!」
見ると、兵士が一般人の男に武器を向けている。
「覚悟!!」
「ひぃぃ!!」
奇しくも、男の外見は聞いていた特徴とピッタリ一致する。
「おい、まさかあれって町長じゃ…!!」
「危ない!!」
レイが光の力で兵士を弾き飛ばす。
「クッ…!!」
その間にソイラが男に手を伸ばし、そのまま兵士から逃げる。
「おのれ…邪魔立てするか!!」
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