小説1-V
第八節
朝ご飯を食べ、宿屋のロビーに向かう一行は、今日何をするかを話し合った。
「さて、今日は何するか?」
「…そうだな…この町の町長に挨拶するのはどうだ?」
「町長?」
「あぁ。町長なら他の町の人との交流が深い可能性が高い。だから周りの事をよく知っているんじゃないかと思ってな。」
そんな話をしていると、宿屋のロビーにあるカウンターに昨日話した男がいるのに気づいた。
「お、旅の人!!」
「あ、昨日の!!」
「十分に休めたかい?」
「はい、おかげさまで。」
「そりゃ良かった。そういやこれからどうするんだい?」
「町長さんに挨拶に行こうかと。」
「あぁ、あの人は気前のいい人だからな。あっちに時間さえあれば会って話くらいはできると思うよ。役場はすぐ近くだ。目の前の通りを北に真っ直ぐ行けばその内見える。」
「わかりました。いろいろありがとうございます。」
宿泊代を支払い、宿屋を出た。
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