小説1-V
第六節
「あの、この国って…」
「あーそっか。外からのお客さんだから知らないよな!! この国の名前はフォウズっていうんだ。」
この国がフォウズであるのは間違いないようだ。
「西と東で領地が二分されててな。西側はロル領、東側はバート領っていうんだ。」
「つまり今居るこの場所はロル領、ということですか?」
「そういうことだ。それよりどうだい? 今日はもう遅いし、多分登山でヘトヘトなんだろ? ウチによってかないか? 宿屋をやってるんだ。」
「是非お願いします。」
男に案内されるがまま、体の節々が痛むのを我慢しながらレイ達は宿屋に到着した。
「あー、久々の屋内だ!!」
レイ達は宿屋の一室に案内され、荷物を置いて膝を崩すように座り込んだ。
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