小説1-V
第五節
―――
「テリナ?」
ネルの声にテリナはハッとした。
「…えっ?」
「どうしたの?」
「えっ…あ…いや、何でもない…。」
「…そう。」
一行はとりあえず山を下り、国内に入ることにした。
今一行が居るのは国の西側の外である。
山脈の上から眺めた限りでは、西の外れに小さな町があるのが確認できた為、一行はそこに向かっている。
―――
一行は西の外れの町に到着した。
「ん?」
町の人間はレイ達を珍しそうに見る。
「お兄さん達見ない顔だね。この町の人間じゃないのかい?」
「あ、俺達あの山脈の向こうから来たんですよ。」
「何!? あの山脈の外から!?」
その言葉を聞いた周りの人間もざわざわと騒ぎ出す。
「そりゃあ凄い!! 歓迎するよ旅のお方!!」
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