[携帯モード] [URL送信]

小説1-V
第三節
「風の力を持つ貴方ならわかってる筈よ。協会の人は皆…!!」

「わかっているさ。奴らからすれば俺は悪人。俺に対する不信感も裏切りへの兆しも既に知っていた。そしてそれは今も変わっていない…。」

「それなら…!!」

「でも、ここで躊躇えば大変なことになる!!」

「…」

「これは俺1人のミスだ。さっきも言ったが、君まで来る必要はない。」

「…いえ、行かせてもらいます。私は貴方の妻です。だから"もしものこと"があっても、私にはそれを見届ける義務がある。」

「…わかった。だがテリナは守らないとな。」

「えぇ。この娘だけは命に代えても…」

「よし、"転移の石"も残り数回しか使えない。奴らに見つからないように、行動は素早く、的確にな。」

「えぇ。わかってる。」

[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!