小説1-V
第十節
「人間の魂を蜘蛛の魔物に植え付けて作られたらしい。」
「なんだよそれ…狂ってる…!!」
「あの時は幸い俺はコイツと遭遇しなかったけどな。」
リアベスは自分を威嚇するフレイヤを見て言う。
「フレイヤちゃん? 私の方が年上なんだからもっと敬ってくれなぁい? いくら畜生でもそのくらいできるでしょう?」
フレイヤは咆哮し、吹雪を巻き起こす。
「おっと。」
リアベスは全身を鋼と化し、吹雪を無効化する。
「でも懐かしいわぁ…坊や、あの娘は元気? ティルちゃんだっけ?」
「何…?」
「あ、ごめんなさいねぇ〜。あの娘もう殺しちゃったんだっけぇ? 忘れてたわぁ。」
「…!!」
「お姉さん的にはその判断、正解ねぇ。あんなストーカーみたいな娘よりそっちにいるバカっぽい娘の方が貴方程度には向いてると思うなぁ〜。」
「てめぇ…!!」
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