小説1-V
第九節
「あらぁ? お客様なんて珍しいわねぇ…」
蜘蛛の体に、人間の女性の上半身を合体させたかのような不気味な風貌――
「ちょうど良いわぁ。私の餌になってくれない?」
その言葉を聞き、レイ達は身構える。
「リアベスっていうの。私の名前。」
「そんな簡単に食われてたまるかよ!!」
「まぁ良いけどね。逃げた方が楽しみが…ん?」
リアベスはフレイヤを見て話しだす。
「あらフレイヤじゃないの!! それによく見たらレイドの坊やも!!」
その言葉を聞いたレイ達はレイドの方を向く。
「レイド、アイツを知ってるのか!?」
「あぁ…もう会うことはねえと思ってたんだけどな…アイツはリアベス…昔俺が惨殺した貴族に、外敵の駆除用に雇われていた化け物だ。」
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