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小説1-V
第八節
さらに月日は流れ、登山開始から20日目――

道どころか、平坦で落ち着いた地面すらも無くなって久しい。

用意しておいたピッケルやアイゼンを活用し、足を滑らせないように細心の注意を払いながら進む。



空気も薄く、普通に呼吸できた頃が懐かしく感じる。

吹雪に襲われることには慣れてきていたが、今日は久々に雲一つ無い快晴である。



自分達が今どれほどの高さに居るのか、具体的な数字はわからずとも、振り返ればその高さを実感できる。



そんな中、レイ達は何かを見つける。

「あれは…魔物か?」



全貌は見えないが、蜘蛛のように足がたくさんある大きな魔物のような生き物がうごめいている。



フレイヤが何かを察知し、それを威嚇する。

「!?」



その生き物がこちらを向いた時、レイ達は思わず後ずさりした。

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あきゅろす。
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