小説1-V
第七節
その日の夕方頃、山小屋を発見する。
恐らくこれが最後の山小屋だろう。
そこに居た誰もがそう思っていた。
中の様子はボロボロだった。
高さが増すに連れ、発見した山小屋の中の荒れ方がヒドくなっていくことなど、一行は既に承知していた。
「まぁ、期待はしてなかったし、何もないよりはマシだよな。」
「あぁ。だが隙間だらけで風が入り放題だな。」
「じゃあこの中にテントを張ろう。それなら大丈夫だろ?」
「それなら大分マシになるな。広さも十分ある。」
一行は邪魔なガラクタ等を端へ退かし、山小屋内にテントを張った。
ここより先の高さともなれば、過酷な環境が予想される。
明日に備え、レイ達は余計な体力を使わず、早めに就寝した。
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