小説1-V
第一節
テリナを呼ぶ声の正体を探るため、そして"強さ"を手にするため、サザンデール王国西にそびえ立つ、大陸最高峰の魔の山“天山”を目指すこととなったレイ一行。
朝となり、いよいよ出発の時を迎えた。
女性陣がレイドの家にやってくるのを、荷物をまとめているラムドがたまたま窓越しに見つけた。
「お、来たぞ。」
それを聞いたロイドが玄関の方に向かう。
「早かったですね。今皆さん準備しているところです。」
「じゃあ私達も準備しなきゃね。」
「どうぞお入りください。」
今は、まだ太陽も気温もそれほど高くない時間帯。
東からの日差しが家の窓から入ってきて、やや低い部屋の温度を気休め程度に暖める。
「レイドは?」
「犬小屋の方にいる。フレイヤに荷物を着けているぞ。」
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