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小説1-V
第六節
ニルマに案内されるがままに、天山に挑んだという登山家仲間の家に着く。



ニルマが玄関の扉にあるドアノッカーを持って扉を叩くと1人の男が扉を少し開いて顔を見せる。

「ん? ニルマか。どうした?」

「あぁ。お前さん、確か随分前に"天山"に挑んだよな?」

「…それが?」

「彼らが"天山"について教えて欲しいらしいから、実際に挑んだ君の口から話してやってくれないか?」



「…!! 他を当たってくれ…!!」

ニルマがレイ達を紹介する間もなく、扉を閉めようとする。

「お、おい!!」

ニルマはとっさに足を扉の隙間に入れる。

「…頼むから他を当たってくれ!! あん時の事はもう思い出したくねえ!!」

「そうか…わかった…」

彼の表情を見てニルマは“本気で怖がっている”と悟り、隙間から足を抜いた。

「わ、悪く思わないでくれよな…!!」

扉越しでもわかるほど震える声を聞き、レイ達も諦めた。

「仕方ない、無駄かもしれないが他を当たるか。」

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あきゅろす。
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