小説1-V
第五節
レイ達はベルムの知り合いという登山家の家にやってきた。
テリナが玄関のドア横にあるチャイムを鳴らすと、体格の良い1人の男が出てきた。
「お、テリナちゃんじゃないか!!」
「ニルマさん、お久しぶりです。」
「後ろの人達はお友達かな?」
「あ、はい。」
「はじめまして、ニルマ=コーレルです。」
レイ達は軽く頭を下げた。
「それで、私に何か用かね?」
「はい…"天山"について何かご存知ですか?」
「"天山"? あぁ知ってるとも。登山家の私としては登ってみたい気もするが…私も命は惜しいのでね。我慢しているんだよ。」
「それほど危険な山ってことですか?」
「あぁ。だが僕も実際に登ったことがないからね。詳しくは知らないんだ。」
「そうですか…」
「そうだ、私の知り合いにあの山に登ろうと挑戦した奴が何人かいる。彼らに聞いてみるか?」
「本当ですか!? 案内してください!!」
「わかった。支度するから待っていなさい。」
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!