小説1-V
第三節
「レイ、どうする? 私は行っても良いと思うけど。」
「なんでよ?」
「"あっち"でも通用する"強さ"を得る為って考えればあのくらい平気よ。」
レイは山をしばらく眺めた後、言った。
「"強さ"か…確かにちょうど良いかもな。行こう。」
「了解。」
一行は山に向かおうとするが、足が動かない。
「…なぁ、準備してから行かないか?」
「僕も賛成です。」
「どうする? バラバラに行動するか?」
「えぇ。その方が効率的で良いと思います。」
一行は一旦各自自由行動とし、バラバラになって準備することにした。
―――
レイドは一度自宅に戻っていた。
「ただいま、っと…」
「あ、兄さん。お帰り。」
眼鏡をかけた青年が帰ってきたレイドを迎える。
彼の名はロイド。
レイドの実の弟であり、サザンデール王国王宮騎士団第5番隊騎士隊長でもある。
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