小説1-V
第九節
幸い急所は外れており、傷もそこまで深くはなかった。
ラルスが急いでレイを治療する。
「切られた…!? 光の結界が!?」
「人間の能力と俺の能力を一緒にするな。」
ディアルスは回復している最中のラルスと負傷しているレイに仕掛ける。
「チィ!!」
ラムドが間に入り、ディアルスを止めた。
「いつまで悠長にやってる気だ。まとめてかかってこい。」
「言われずとも…!! そのつもりだ!!」
ラムドを飛び越えるようにレイドが現れ、そのままディアルスに向けて抜刀する。
しかしディアルスは動じず、大刀の刃でラムドを押さえながら柄の部分でレイドの刀を止める。
ディアルスはそのまま大刀で強引に突き飛ばした。
ディアルスはよろける2人に急接近する。
「フッ!!」
2人から見て右側の下から大刀が迫る。
ラムドは体を反らして避け、レイドは体勢を崩しながらも攻撃を去なす。
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