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小説1-V
第六節
フレイヤの体から淡い緑の力が抜け、フレイヤは言葉を発せなくなった。



「さて…」

「俺達を試す…アンタはそう言ったよな…何故なんだ?」

「これから先、お前達に降りかかる苦難を打ち砕く力…それが英雄と呼ぶに値するほど備わっているか…」

「それを試すってわけか…それで、どうすればいい?」

「簡単だ。お前達7人で俺と戦え。」

「能力者だけってことか…」

レイはゼン、ジョウ、テリナ、ガァンの4人の方を向く。

「4人とも…」

4人は頷き、レイ達から離れた。



「では、始めるとしよう。」

ディアルスは大刀で自身の前に斜めの十字を描くように力強く振り、そして構えた。



「うわっ!?」

思わず目を瞑ってしまうほどの突風が巻き起こる。

目を開けると、日差しが辺りを照らしていた。



「…!?」

“さっきまで曇ってた筈”―――

日差しを見たレイは空を見て、その異変に気づいた。



「雲が…切り裂かれてる!?」

雲が自分達の背後の空を中心に“十字に裂けており”、その裂け目から日の光が差し込んでいるのだ。



「さぁ英雄よ…来い!!」

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