小説1-V
第九節
「何でセントラルランドの旧王国時代の技術開発の関係者がレイド達と一緒にいるわけ? 国が違うじゃない。」
レイド達はセントラルランドから少し南にある国の騎士団なのである。
「さっき少し話したが、俺の国でここ最近妙に引っ越す人間が増加していてな。セントラルランドでも同じような状況だったから、関連性を調べるのが今回の主な仕事で、そのついでにセントラルランドに聞き慣れない鉱山開発の動きが見えるから、それについても調査しろって言われてる。…言われてるんだが…」
レイドは頭を抱え、軽くかきむしる横で、ラルスが続いて話す。
「旧王国時代の関係者で今回の出国騒ぎに詳しそうな人の所在がわからなくて…とりあえず技術開発の関係者とは連絡が取れたから合流したの。」
「ま、そういうことだ。とりあえず俺達は出国騒ぎについてもう少し調べたいから、大陸中を回る予定なんだが…お前らはどうするんだ?」
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