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小説1-V
第五節
「平和になった途端に厄介者扱いされちまった奴らをまた雇用してたからか、うらぶれた兵士共や傭兵連中の溜まり場みたいだったが、今じゃ大きなキャラバン隊が8つもある。」

「そりゃあまた随分大きな組織に。」

「ちなみにキャラバンの停まった場所ではマーケットが開かれてるんだ。大陸各地の名品は勿論のこと、滅多にお目にかかる事の出来ない珍品まで揃っている。」

「武器はあるのか?」

「あーそれは切らしてるって報告があったな…」

「そう…か…」

「仕方ねえさ。ここに来た時点でアンタ達は十分過ぎるほど幸運なんだ。」

「え?」

「8つあるキャラバンの内決まったコースを周回するのたったの2つしかない。残り6つは、それぞれの目的や依頼等の為にこの広大な大陸をバラバラに移動してる。そんなキャラバンを見つけられるなんて大した運だぜ。」

「へぇ…」

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