小説1-V
第十節
レイ達はこれまでの調査のこと、加えて武器のことも村長に詳しく話した。
「そうか…旧王国時代の連中が…」
「その新大陸に深く関わっているのではないかと。」
「ベルム殿は旧王国時代の関係者に招待され、そのまま行方知らずになった。ソイツらが新大陸に関わったとすれば、そこにベルム殿が居る可能性も少なくはない。」
「旧王国時代の人間がベルム殿を呼ぶ理由っていったい…」
「彼は優秀な鍛冶師なんだろう? 武器を作らされているんじゃないか?」
「武器?」
「あぁ、大勢の人間が居なくなっているだろう? これは俺の予想だが、新大陸に向かった人間の一部を国の兵隊にでもしているんじゃないか? そう仮定すると当然武器も必要になる。その兵隊の武器でも作らされてるんじゃないか?」
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