小説1-V
第九節
「武器の強さについて何かわかった人いるー?」
ネルの問いかけに誰も返事をしない。
「誰もわからない、かぁ…私もなんだけどさ。」
「あたしに関しては武器すら使ってないんだけど。」
「まぁソイラは素手だしねえ。」
「とりあえず進まない? もたもたしてると日が暮れちゃうわよ。」
「そうね。」
西の空が紅く染まる頃、一行はレイ達の故郷の村へとたどり着いた。
「さて、じゃあさっさと村長の所に行こう。」
一行は急ぎ足で村長の家に向かった。
「おー、戻ったか。」
「はい。早速ですが…」
「あぁ、調査の報告だな。聞こう。だがその前に…」
「?」
「お前ら結構焼けたな。」
レイ達はギクッとする。
「まぁいいや、早速聞かせてくれ。」
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