小説1-V
第六節
「退いてろ。俺がやる。」
レイドは氷狼牙を鞘に納めたまま、その魔物に近づく。
「ほら、来いよ。どうした?」
魔物は激昂し、両手を組んで振り下ろす
直前で魔物を一閃。
真っ二つとなった。
「よし、次だ…!?」
レイドの不意を突く形で、全身トゲだらけの魔物が丸まった状態で転がってきた。
「うおっと!?」
受け止めるのは無理と判断したレイドは横に飛んで避けた。
「あっぶねえ…!!」
魔物は急ブレーキをかけながら向きを変え、今度はガァンの方に向かって加速しながら突進する。
「チィ!!」
「ガァン!! 避けろ!!」
だがガァンは直感的に感じる。
(このタイミングは無理だな…間に合わねえ…)
その時、近くに落ちているある物に気づく。
「…これだ!!」
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