小説1-V
第四節
ラムドの正面、少し離れた位置で鰐のような皮膚をした魔物が雄叫びをあげている。
その魔物は両腕を地面に付き、足を踏ん張らせるように前後に開く。
「何をする気だ!?」
「ラムド、上にもいる!!」
大型のコウモリのような魔物が頭上から襲いかかってきている。
同時に、雄叫びをあげていた魔物が水の塊を作り上げた。
「能力持ちか!!」
「ラムドさん、お任せください!!」
サマイルがラムドの前に立つ。
「サマイル!! 何を!?」
正面の魔物が水の塊を発射した。
頭上の魔物もサマイルに飛んできている。
「甘く見られたものですね…!! ムン!!」
サマイルは頭上からの攻撃を剣で、水の塊をもう片方の手で受け止めている。
「水を手で!?」
サマイルはコウモリの魔物を剣で弾き飛ばして離す。
そして受け止めた水の塊をボールのように投げ上げ、剣でコウモリの魔物目掛けてぶっ飛ばした。
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