小説1-V
第七節
「ワンワン!!」
レイドの頭の上に居る小さな狼がレイに吠える。
「おいレイ、フレイヤにも挨拶してやれよ。」
「あ、悪い悪い!! フレイヤ、久しぶり!!」
狼の名はフレイヤ。
元々は神秘の大地“フリオス”に生息していたアイスウルフだが、今はレイドの家のペットとして飼われている。
レイドの着けているマントと生命エネルギーがリンクしており、マントを意のままに動かしたり、自らの姿を子供から大人の姿まで変えたりもできる。
先の戦いでも、レイ達と行動を共にした仲間である。
「ん? 後ろの2人は?」
「お前今気づいたのか?」
レイドはため息を吐いた。
「こちらの2人はセントラルランド技術開発部の関係者だ。向かって左が技術開発機関部のゼン氏、右が技術開発情報部のジョウ氏だ。」
レイ達は2人に軽く頭を下げた。
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