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小説1-V
第六節
「余所に引っ越す人間が多いのは、こっちでも同じだぜ。」

聞き覚えのある声がする。

レイ達は声のした方に目を向ける。

「よう。久しぶりだな。」

「皆変わってないんだね。私達もだけど。」

そこにいたのは小さな狼を頭に乗せた1人の騎士と、魔導書を持った小柄な娘。

さらに数人ほど見えるが、レイは気づかない。

「レイド!! ラルスも!!」

騎士の名はレイド。

鋼すら両断する居合い技をはじめとした鋭い剣技を操る、レイ達の頼もしい仲間で"英雄達"の1人である。

王宮騎士団の一部隊の総隊長でもある。



そして、魔導書を持つ娘はラルス。

心優しい性格で、先の戦いではレイ達の心身を癒やし、支えてきた"英雄達"の1人である。

王宮騎士団の一員で、レイドが率いる部隊の魔導隊の隊長。

ちなみにレイドとは恋仲だったりする。

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