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小説1-V
第八節
この国では辛い物を食べて暑気払いし、塩分を取ることで身体の調子を保つのだという。

積極的に汗を流して熱を下げる、実に合理的な方法を取る国だ。

食事を済ませると再び門番と合流し、王城へと向かう。

道中、砂漠地帯で遭遇した砂嵐が来ないことを疑問に思ったが、なるほど、国全体を囲う城壁が防風・防砂壁を兼ねているらしい。

また、その壁の手前側には水路がある。

聞くところ、水路は3種類あり、城壁手前側の、水量を確認できる自由水路、地下にあり各建造物につながる上水路、そして下水路があるそうだ。

この国には大井戸があり、そこから水をくみ上げてろ過し、建物へ流している。

もともと水が貴重だったこの国ではその管理は徹底して行うようにしているらしい。

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あきゅろす。
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