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小説1-V
第五節
「そういう情報はサマイルの方が何か持ってそうだが。」

「なんで?」

「サマイルは国王だった人間だからな。今だって国の人間なわけだから、サマイルなら何か知っているかもしれん…」

「なるほど!!」



レイの顔が素早く自分の方を向いたことに少したじろいだサマイルだが、なんとか口はすぐに動いた。

「能力者が、というわけではないんですが…ここ最近、セントラルランドから引っ越す人が妙に多いですね。」

「引っ越す人…」

「はい。」



話の途中だったが、先頭にいたソイラが大きめの声をレイ達に飛ばす。

「見えてきたわよー!! セントラルランド!!」



早起きしたこともあり、セントラルランドに着いたのは昼前だった。

「さて、何の話だったっけ?」

「セントラルランドから引っ越す人が妙に多いって話でしょ。」

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あきゅろす。
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