小説1-V
第三節
その日の夜――
レイ達はそれぞれの家に一旦戻った。
ラムドはレイの家に、サマイルはソイラの家に、テリナはネルの家にそれぞれ泊めてもらうことになった。
「ハァ…村長のことだからある程度覚悟はしてたけど、まさか大陸中を回って探せとはねぇ…」
「ネルちゃん…ごめんね、私のために…」
「良いの良いの。私とアンタの仲じゃない。それに大陸中を回るだけで済むんなら、楽な方だしね。」
「そうなの?」
「そうよ。今までは死ぬか生きるかの戦いだってあったし、それに比べれば軽いもんよ。」
「へぇ〜…"英雄"もいろいろ大変なんだね。」
「やめてよ"英雄"だなんて。さ、もう寝ないと。明日起きれないわよ。」
「そうだね。おやすみ。」
2人は目を閉じ、眠りについた。
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