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小説1-V
第九節
思い返せば、テリナはベルムから"新国王在位一周年記念パーティは旧王国時代の職者達によって開かれたパーティだ"と聞いている。

もし、飛行船や建物で働く人々がセントラル"キングダム"と結び付けば、ベルムは今、その旧王国時代の職者の何者かとともにおり、ベルム自身が風属性であることから、能力者として開発の協力に連れてこられたとも考えられる。

しかし考えれば考えるほど"誰か"の腹の虫が大きく鳴く。

ちょうど時間だ。

空腹ではまとまる考えもまとまらない。

一行は会食場へ向かった。

人のわんさか集まった会食場についてみれば、一番大きなテーブルの上には鶏、豚、羊、牛の肉塊が置かれ、それを何人かの料理人がせっせと捌いては大きなバットへと移していく。

そして切り身でいっぱいになったバットをまた別の料理人が厨房へと運んで行く。

解体ショーだ。

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あきゅろす。
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