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小説1-V
第八節
「あと、10分…!」

「正確には13分だ。」

早まるソイラをラムドが止めた。

レイもガァンもまだかという表情をしながら指先をとんとん動かしている。

そんな中、ゼンやジョウは何やら電子端末のようなものを見ながら話をしたり、頷いている。

一通り話が終わったころ、ジョウはレイ達を集めた。

ゼンが言うには現在地情報を調べると、船は確かにイーストキャニオンより東北東に向かっているという。

だが、端末に登録されている地図はサマイルが王制を廃止したときの最新版であるにもかかわらず向かう先に何も土地が無いことから、セントラル"ランド"は関係していない可能性が高いのだそうだ。

「じゃあ、やっぱり旧王国時代の残党みたいなのが関係しているのかな…。」

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