小説1-V
第五節
島は地下1階、地上4階でほぼ島全体を占めている。
飛行船の発着所は建物の屋上にあり、発着の手続きは4階で行われるという。
建物から外へは1階から出ることができ、島の西には大きなプールがある。
そして島の建物や施設はこのプールを囲むように建設されている。
早速発着所に向かうと、飛行船は待機しており、出発準備のための整備を受けている。
少々早まりすぎたようだ。島に向けた次の出発時刻は20:00、日が完全に沈んだ頃だ。
しかし今はまだ夕日が長い影を作っている。
もうしばらくここで待つことになる。
レイ達が退屈に思っていると、青い船長帽をかぶった男が搭乗口から現れた。
「よかったら、船内でお待ちください。」
船内に乗客はまだいない。
レイ達が一番乗りのようだ。
だが、残念ながらまだ船内食は用意されていないようだ。
レイやソイラに加え、ガァンも肩を落としていた。
時間になれば用意されると言い聞かせ、一行はおとなしく指定された客室で待つことにする。
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