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小説1-V
第七節
「そもそも!! なんでこんないっぺんに人が居なくなるのよ!!」

「それを調査するんでしょ。」

「そりゃあそうだけどさぁ…」



ガァンがカーテンを閉めながら言う。

「ちょっと前、八咫烏と戦った時に話題に出たフリオスってとこはどうだ?」

「どうだフレイヤ?」

ハンガーにかけてあるレイドのマントに文字が浮かぶ。

“そんなに人がたくさん来たら龍一族の方々が納得しない筈だから違うと思う。”

「あぁ…そうか…」



レイは部屋の真ん中の椅子でおもむろに喋り出す。

「なぁ…もう少し、この街に留まってみないか?」

「あ、私それ賛成。大きな街だし、ここなら何か知ってる人がいるんじゃ…」

テリナがラルスの発言にツッコむように言う。

「今回の騒動の事で何か知ってる人なんて、国の機関の人とかだけじゃないの…? だって大抵の人は他の国の事なんてあまり知らないだろうし…」

「あ…」

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あきゅろす。
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