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小説1-V
第六節
「大陸の南側には人が引っ越しに行きそうな場所なんて思い当たらないわね。」

「思い当たる国といえば…俺の国くらいか。」

「アンタの国の西側に山脈があったわよね? その向こうに国はないの?」

「…あー…何かあった気がするが…けどよ、何かあったとしてあんなバカでかい山をわざわざ登ってまで引っ越すか? それにあの山はデカすぎてその先に何があるのか、それすらわかっちゃいねえんだ。」

「そう…じゃあ南とか東側には…」



ラムドが武器を手入れしながら話す。

「南東辺りに湖がある。それもかなりデカい。大きさだけなら海と言ってもいいかもな。確かそこに"ワノチ"という島国があると聞いたが…」

「島国だと領土も内陸の国より狭い可能性が高いです。それでは居なくなった人達が住めないのでは? それに周りが湖ではそこに行くのに手間がかかります。やはり考えにくいですよ。」

「だろうな。やはりないか…」

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あきゅろす。
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