小説1-V
第四節
「国の名前を変えた辺りの時期に、軍隊を再編したとも聞いている。武器や兵科を新しくしたらしいな。」
「以前までは兵といえば男ばっかりだったが、今は女も兵に採用できるようにしたんだったか? 魔導が使えれば遠距離の支援兵として活躍ができるから兵として認められるんだとか。」
ゼンの電話が鳴り出した。
「あ、ジョウからだ。もしもし?」
「ようゼン、情報収集は終わったか?」
「ちょうど終わったとこだよ。宿屋は見つかった?」
「おう。中央通りを東に真っ直ぐ行けば見える筈だぜ。16番通りとの交差点、左側の角にあるデカくて赤っぽい建物で名前は"カントリーホテル"な。俺はフロントに居るから後でなー。」
「わかった。すぐに向かう。」
ゼンは電話を切った。
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