小説1-V
第九節
ザーガは口を大きく広げ、妖しく光るラーダを吸い込んだ。
「な、何が始まるんだ?」
「グ…グォオォ…!!」
ザーガの体がさらに大きくなっていく。
「で、デカい…」
「デカいだけじゃねえ、見た目もちょっと変わってるぞ。」
ねじれるように生えていた角が真っ直ぐに立ち、胸の中心には赤い宝石の様な物が見える。
「ラーダを飲み込んだ…ってことになるのか?」
「ということは…ラーダの力も使えるようになった、と考えた方が良いな。」
「この大きさじゃあちょっとやそっとの攻撃は効かねえだろうし、こりゃあ手間取りそうだ。」
「そろそろ、悠長に話す時間はなくなりそうだな。」
ザーガが巨大な足を持ち上げる。
「俺達を踏み潰す気だ!! 皆散らばれ!!」
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