小説1-V
第五節
「皆、大丈夫か?」
視界は紫色の霧が広がるばかりで、仲間達の姿は見えない。
「そこ!!」
「!?」
空間が避け、そこから現れたラーダがレイドに襲いかかる。
「チィ!!」
レイドは攻撃を防ぎ、反撃する。
しかし、ラーダは空間の裂け目に逃げ込んだ。
「クソッ!!」
「レイド、何があった!?」
「ラーダの奴だ!! 空間を裂いて、その裂け目から飛び出して攻撃してきやがった!! お前らも気をつけろ!!」
周りには紫の霧ばかりで何も見えない。
「この霧ではどこから来るかもわかりませんね。」
「だったらこうすれば!!」
ネルが周りに強い旋風を起こし、霧を払った。
全ての霧を払うことは叶わなかったが、視界の確保は十分だった。
「よし、皆無事だな!!」
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