小説1-V
第三節
一行は街の東に向かってひたすら進んでいった。
「到着したな。」
その城はかなり古びており、壁や装飾があちこちボロボロになっている。
「人が居るとは思えねえな…」
「あぁ。ここが奴らの住処とみて、間違いなさそうだ。」
「そうだな。ザーガの野郎達が居るって考えりゃ、ここに人が居ねえのも頷ける。」
「わざわざこんな化け物の近くに住む者などまず居らんからな。」
「っと、話してる場合じゃなかったな。さっさと入るか。」
レイ達は城に入っていった。
「…ほう、まさかお前達の方からやってくるとはな。」
「…ザーガ…!!」
「今腕が治ったところでな。ちょうどお前達を探そうと出るところだったのだ。おかげで探す手間が省けた。感謝するぞ。」
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