小説1-V
第十節
―――
結局、レイ達はフォウズにまる2日滞在した。
「じゃあ、俺達はこれで…」
「あ、ちょっち待って。今回のお礼がまだよ。」
「え、お礼なんてそんな…」
「良いから良いから。はいこれ。」
レイは小さな宝石箱を渡される。
「これは…」
「帰る用の転移の石。なるべく回数が多いヤツを用意したからね。」
「ありがとうございます。」
「皆ならいつでも歓迎するからさ、また来てね。」
「はい。またいつか。」
ニハイアが呼びかける。
「テリナ。」
「何? 姉さん。」
「お前にはこれを…」
ニハイアが取り出したのはネックレスだった。
使われている石はどうやら転移の石と同じ物のようだが、テリナはその石から何かを感じ取る。
「これは…姉さん、この石に何か呪いを?」
「あぁ。そうだ。」
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