小説1-V
第八節
レイ以外の男性陣も皆目を覚まし、一部の者は風呂に向かっていた。
「おいレイ、何でそんな別人みてえな髪型に…」
「…何でだろう。今まで癖毛なんて気にしなかったんだけど…浴場で鏡を見たら急に気になりだして…だらしなく感じたっていうか…」
「いやまぁだらしねえっちゃだらしねえが、別に気にするほどでもねえだろ。」
「そうだよなぁ…何でだろう。」
「お前、やっぱりあの時から何か変わったな。」
「あの時…気を失ってそこから目を覚ましてから、か。」
「…なぁレイ。あの時お前は何を見たんだ?」
「俺が見たものが何だったのかは俺にはわからない…綺麗な草原に立ってて…振り返ったら光る扉があった…で、俺を呼ぶ声が聞こえて…それでそこに入ったら…」
「目を覚ました、ってわけか。」
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