小説1-V
第七節
数十分後、女性陣が風呂から戻ってくる。
「ふー、さっぱりした!!」
途中、ニハイアと廊下ですれ違う。
「あ、姉さん。お風呂借りたよ。」
「あぁ、構わない。気分はどうだ、テリナ?」
「うん。とってもいい感じ。あ、そうだ…皆、私姉さんと話がしたいから先行っててよ。」
「?」
ネル達は承諾し、レイ達の居る部屋に戻った。
「話?」
「うん。」
「いったい何を…」
「何にも?」
「は?」
「実はここに来る途中、ある人からゆかしうたの話を聞いてね。それで、ゆかしうたの歌い手である姉さんとゆっくりお話したいなーって。」
(なるほど、"彼女"か…)
「あ、忙しいなら良いんだけど…」
「テリナも食事はまだだろう? 用意できるまでなら。」
「やった!!」
「食事が済んだら、その時はまたゆっくり話そう。」
「うん!!」
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