小説1-V
第三節
―――
「あ、皆おかえりー」
レイ達はボロボロのままロル城前に辿り着いた。
「…ニハイア、ちょーっと力を貸してあげて?」
「…はい。」
ニハイアは魔導書を開き、呪いを唱えた。
レイ達の怪我は見る見るうちに癒えていき、やがて完治した。
「やっぱりニハイアさん凄い…」
「ありがとう、この国を救ってくれて。フォウズを代表して礼を言うわ。」
「あ、そういえばアルム国王は…」
「あぁ、それならもうウチの人間を向かわせてるから大丈夫。今頃は病院じゃないかしら。」
「それなら良かった。」
「何にせよ今日はお疲れ様。城の客室でグッタリして良いわよ。」
「グッタリって…」
「じゃあご飯の時間になったら…いや、その前に寝ちゃうか。」
「多分…」
「ん、じゃあそれでいいわ。」
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