小説1-V
第二節
「レイ!!」
テリナはネルをレイの元へ連れてきた。
「嬢ちゃん、代わるぜ。」
テリナに代わってガァンがネルを背負い、そのままガァンはしゃがむ。
「レイ…起きてレイ…!! ウグッ…」
レイを心配するネルもまた、ただ事ではない程の重傷を負っている。
「レ…イ…!!」
その時、レイの手がピクッと動いた。
「レイ!?」
「…ネル…か…」
レイは意識を取り戻し、起き上がった。
「ネル…動いて平気なのか?」
「アンタだって同じような状況でしょ!! アンタまた無茶を…!!」
「…俺は平気さ。」
仲間達は、レイが無事だとわかり、とりあえず安心した。
「とりあえずレイは無事なようだな。」
「じゃあ次だ!! 皆でネルを治せるだけ治そう!!」
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