小説1-V
第六節
「そちらの女は戦わんのか?」
ザーガはテリナを睨みつけ、不適な笑みを浮かべる。
「ヒッ…!!」
「ハハハハハ!!」
ザーガはテリナに向かって勢いよく腕を伸ばす。
テリナはザーガに掴まり、身動きがとれなくなった。
「テリナ!!」
テリナは震え、声も出せずにいた。
「ククク…ん?」
ザーガの顔から、突如笑みが消えた。
ザーガは黙ったまま、テリナに違和感でも覚えたかのように、彼女をジッと見つめる。
「テリナちゃんを放しやがれ!!」
ジョウの声を聞いたザーガはテリナを手放し、今度はジョウを掴まえる。
「お、お、俺の魂はぜぜぜ全然美味しくなななないぞー…」
「クソッ…!! 放しやがれ!!」
レイドはジョウを掴んでいるザーガの腕に刀を振るう。
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