小説1-V
第十節
「フレイヤ!!」
ラムドの後ろから巨大化したフレイヤが現れ、ウェリタスの左側に回る。
そしてレイドがウェリタスの右側に回る。
「食らえ!!」
レイドとフレイヤは同時に氷の力を放つ。
ウェリタスの足と足元の床が凍りつき、ウェリタスは動けなくなった。
「今だ!!」
レイドは納刀し、そのままウェリタスに近づいて居合い切りを放った。
「遅いわ!!」
ウェリタスは右手で居合い切りを白刃取りした。
「な!?」
「ハッ!!」
ウェリタスは自身の力で氷を破壊して足を解放し、素早く回ってレイドとラムドを力強く投げ飛ばした。
「消えろ!!」
ウェリタスは両腕をゆっくり回しながら力をため、ためたエネルギーを空中に投げ出されたレイドとラムド目掛けて放出した。
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