小説1-V
第六節
「この期に及んで、まだ力が欲しいのか!!」
「当然。言った筈だ、"シグルスが操りきれなかった力"だと。」
「…まさか目的は…補完か!!」
「そうだ。未だ不完全である、我が"光"の力と"風"の力…これを完全なものとする為に、ピューリアスを刺客としてセントラルキングダムに送り込んだ。」
ゼンがハッと気づいた。
「そうだ…ピューリアスは最初、バローマに技術兵として仕えてた!! バローマが能力を欲しがった時にピューリアスも協力してた!!」
「じゃあオムニキューブ事件も全部…!!」
ウェリタスはニヤリと笑い、話す。
「…そういえば、お前達もあの事件に関わっていたな。」
「…!!」
「お前達が表立って騒いでくれたおかげで、ピューリアスは易々と暗躍でき、私はまんまと光の力を完成させることができた。感謝しているぞ、英雄諸君。」
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