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小説1-V
第五節
「シグルスがお前達によって倒された時、奴の持っていた力は飛沫となり飛び散った。それがこの国王に宿り、そのまま取り付かれた。」

「ど、どうして意志があるんだ!?」

「シグルスはこの世界に来て、自分の物ではない、ある力を得た。その力と元来の力は混ざり合い、そしてこの私が生まれた。」

「!! 確か、封印の獣は…自分の力を複製して、圧縮した物を小分けにしてシグルスに渡したって…じゃあ、その力とシグルス本人の力の一部が融合したってことか…!?」

「そう…私となった。」



レイは当初の質問をウェリタスに投げかける。

「…ピューリアスはお前の刺客か!!」

「そうだ。ピューリアスは元々、このアルム国王とやらに仕える臣下。私がそれを洗脳し、私が求める能力を感知できる力を与えて手駒とした。」

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