小説1-V
第三節
「それより、そのアルム国王に会わせてください!!」
「わかったわ。じゃあはいこれ、鍵ね。」
「わかりました。」
「ヤバそうだったら、いい感じに対処しといて、報酬弾むから!!」
「…あ、はぁ…わかりました。」
レイ達はアルム国王の居る北の王宮に急ぐ。
―――
「ヤツめ…しくじりおったか。」
北の王宮では、群青のマントを身に纏う男が、窓から東の遥か彼方の空を見つめていた。
「…チッ、仕方ない。次の手を考えるか…」
彼は、部屋の奥にある階段から屋上テラスへと出た。
誰も居なくなった部屋の扉の鍵が開き、そこからレイ達が入ってきた。
「…あれ、誰も居ない…」
「いや待て、階段がある。」
「本当だ。アルム国王はあの先かな?」
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