小説1-V
第二節
―――
ピューリアスの言葉から、転移の石で再びフォウズに訪れたレイ一行。
そこで町外れの森の中の家でひっそりと暮らす、テリナの祖母ジーナに出会い、"ゆかしうた"とその歴史について知る。
そして一行はロル城に入り、そこでニハイアとネイレールから“ピューリアスはアルム国王直属の臣下だった”と聞くのだった。
「アルム国王の…? そういえばアルム国王ってどこで何を?」
「前と同じ。ずっと北の王宮に閉じこもってるわよ。何か病気って話も聞くんだけど、本当のことは知らない。」
「確かめないんですか?」
「だって、本当に病気だったら悪いじゃない?」
(絶対面倒くさいだけだ…)
レイ達はネイレールの表情を一目見て直感した。
「ん? どうしたの?」
「あ、いや…なんでもないです。」
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