小説1-V
第三節
「じゃあ、後でな。」
「ん。そっちも気をつけてね。」
一行は二手に分かれ、街に入っていった。
―――
所変わって、ここは街の東側にある古びた城である。
「侵入者だと?」
「えぇ。二手に分かれて街に入ったみたいだけど、どうする?」
「ソイツらの特徴と居場所を教えろ。片方は俺が向かう。もう片方はお前に任せる。」
「向かってどうするの?」
「暇つぶしに食らってくる。そっちは任せたぞ、ラーダ。」
「了解。」
―――
レイド達は調査を進めていた。
「引っ越す人間はいない、か。」
「意外ね。ザーガとかいう魔神も居るんだし、逃げ出そうとする人も多いと思ったんだけど。」
「逃げ出そうとした奴をザーガが消してるんじゃねえのか?」
「まぁそう考えるのが普通かもね。」
「で、ベルム殿は相変わらず目撃者なしか…」
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