[携帯モード] [URL送信]

小説1-V
第八節
―――

その日の夕方頃、レイド達は王宮から出てきた。

「待たせたな。済ませてきた。」

「どうだった?」

「どう、って…何が?」

「ほら、形はどうあれ、ジョウを死なせてしまったわけだし…騎士団側から何か厳しい処分とかあるんじゃないかなー…って思ってさ。」

「あーそのことか。大丈夫だ。しばらくは街の見張りに回されるが、1ヶ月もすりゃ元通りだってよ。」

「でも結構キツい気もするが…」

「何言ってんだ。本来ならクビになってもおかしくなかった。正直今回は俺もヒヤヒヤしたが、ゼンのおかげで助かった。」

「ゼンが?」



レイドの横でゼンが話す。

「俺があの時のことを詳しく話したんだ。なんとかレイドさん達の責任は薄いってわかってもらえた。」

[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!