小説1-V
第九節
朝ご飯を食べ終えたレイ達は、テリナの居る街に向かった。
「結構美味かったわね。」
「あぁ、あの店は相変わらずだ。」
「前に行ったことあったり?」
「あぁ、最初この村へ訪れた時にな。クロウとチェスで一勝負して、手も足も出なかったのをよく覚えている。」
「ラムドとチェス?」
ソイラは想像しただけで頭を抱えそうになった。
「ラムドをチェスで負かすなんて、アイツくらいしかできないんじゃない?」
「いや、世界は広いぞ。」
「そういやさ、ラムドって今休暇中なのよね?」
「あぁ、それがどうした?」
「いや、なんで朝からわざわざこんなとこまで来てるのかなって思ってさ。」
「あの店の料理はなかなか美味いからな。さほど距離も離れてないし、たまに来てるんだ。」
「なるほど。」
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